水曜デモとは

日中戦争(十五年戦争)・アジア太平洋戦争中、日本軍は兵士たちの性的欲求を満たすため「慰安所」をつくり、植民地や占領地にいる数多くの女性たちを強制的に性奴隷としました。「慰安婦」とされた女性たちは、繰り返し性暴力と虐待を受けました。日本の敗戦により解放されたはずの被害女性たちは、日本軍兵士に無理やり性行為を強要され、辱められたことを誰にも言えずに長い間生きるしかありませんでした。しかし日本軍の関与はなかったという日本政府の対応に、90年代になって一人、二人と名乗りを上げ事実を話し始めました。それにより日本社会においてもやっと日本軍「慰安婦」の存在が知られるようになりました。 被害女性たちは日本政府に、真相究明、公式謝罪、国家賠償、責任者処罰などを求めて声を上げ始め、韓国では日本大使館前で1992年1月8日から毎週水曜日にデモが続けられてきています。 私たちは、すべての日本軍「慰安婦」問題の被害女性と連帯すべく第三水曜日に水曜デモを行います。

2009年1月24日土曜日

ハン・オクソンハルモニの訃報

韓国挺身隊問題対策協議会から、悲しいお知らせです。
第1回目の長田の水曜デモで、一番にアピールすることになってしまいました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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皆様
韓国では旧暦で来週の月曜が正月になります。
そのような新年を迎えることができないまま一人のハルモニがこの世を去られました。

日本政府の責任回避と欺瞞、妄言が連日被害者たちの胸に釘打つ状況で、日本軍「慰安婦」被害生存者の数は日を追うごとに減っています。
本日(1月20日火曜)朝6時30分ごろ、もう一人のハルモニが私たちのそばから離れて逝きました。今年になって初めて亡くなられたハルモニは、故ハン・オクソンハルモニです。これで、韓国政府に登録した被害者ハルモニ(234名)中、現在93人の被害者のみが生存されていることになります。


故ハン・オクソンハルモニは、1919年に忠清南道チョチウォンで生まれ、19歳の時(1938年)に就労詐欺で連行され、中国の吉林省、太原などで「慰安婦」として大変な苦しみを経験しました。この2年間あまり病院で闘病生活を送り、老患で亡くなられました。

多くの方が、寂しくないようハルモニの最後を見送ってくださればと思います。
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2009年1月21日第1回水曜デモ

第1回目の長田水曜デモが無事終わりました。
加古川から、宝塚から、西宮から、地元長田から友人、知人、さまざまな方が来られ、雨の日にもかかわらず、13名の方が集まりました。
この問題の今日性、緊急性を感じておられる方が、どんどん増えているということだと思います。参加された皆様、お疲れ様でした。


雨に降られ、風も吹き、かなり冷えました。新長田の駅前は、震災後、高層ビルが乱立し、
ビル風が夕方から吹き荒れるのです。
でも、ソウルのハルモニたちは、17年間もそれこそ雨の日も、風の日も、雪の日も、やってこられているのですから。私たちも負けてはいられません。

300枚のビラも人海戦術にて雨の日にもかかわらず、終了7時30分前には、すべてのビラがなくなりました。
知り合いに配るからと、10数枚もって行って下さった方もいらっしゃいます。ビラを受け取ってくださった方、見てくださった方の中から、次の第3水曜日に興味を持って参加してくださる人がいるといいのですが。


「大阪市議会で日本軍『慰安婦』問題意見書を可決させる会」が結成されたそうです。
そして今度の5月議会を目指すそうです。京都の田辺市でも同様の取り組みがあるそうです。神戸も動き出さなくてはいけません。意見書可決の実行委員会の呼びかけの準備をしなくては、、、。どなたか、一緒にしませんか?

以下に、配ったチラシから、抜粋してのせてみます。
年末のソウルでの水曜デモの様子は、第2水曜日西宮北口での水曜デモのチラシにものせているものです。

『1992年1月に韓国ソウルの日本大使館前で第1回の水曜デモが行われて以来、今日で849回になりました。雨でも雪でも毎週続けられています。


2008年12月31日、ソウル日本大使館前の水曜デモで設けられた祭壇
この年亡くなられた韓国の被害女性の遺影が飾られている

 昨年末の31日にソウル日本大使館前の水曜集会に阪神連絡会のメンバーが参加してきました。2008年度に亡くなられたハルモ二の追悼集会でした。
 キル・ウォノクハルモニ、イ・ヨンスハルモニが出席されていて、とても寒い日だったのにもかかわらず、お二人とも献花をされたり、踊ったり、アピールされたりして、元気な姿をみせてくださいました。
 水曜デモの参加者一人ひとり、ベルの形の追悼カードをかけ、黙祷し献花をしました。日本や海外からも参加者がありました。』

映画を見て「慰安婦」問題を知ろう、考えよう 

■ 映画を見て「慰安婦」問題を知ろう、考えよう ■
3・1「ナヌムの家」上映会
2007年のアメリカから始まり、カナダ、EU、韓国、台湾など世界各国から日本政府に対してこの問題に対して誠実な解決を求める決議が採択されています。また国連自由権規約委員会、国連人権理事会からも勧告を受けています。そして国内の宝塚市、清瀬市、札幌市でも政府への意見書を採択しています。
でも、多くの日本の人たちは、“「慰安婦」ってなに? もうすでに解決済みじゃないの?”と言います。
このずれはなんでしょうか?
日々の生活の中では、ほとんど接することのできないこの問題を、この映画から知り、考えてみませんか?
被害女性たちの生活・痛み・苦しみ・喜び・人生を、、、。
日本がアジアの人々、とりわけ女性たちにしてきた重大な人権侵害を、、、。
『ナヌムの家  ~アジアで女性として生きるということ2~』
山形国際ドキュメンタリー映画際95 小川紳介賞受賞‘95ドキュメンタリー98分
ビョン・ヨンジュ監督
      テレビで証言するキム・ハクスンさんを見たことと、かつて日本軍「慰安婦」だった母親の治療費のため妓生になった女性と知り合ったことをきっかけに映画「ナヌムの家」を作る。

とき  : 2009年3月1日(日)午後1時30分開場~4時30分
ところ : ピフレ新長田3F 会議室A
      JR新長田駅、地下鉄新長田駅前すぐ
お話  : 方清子(パンチョンジャ)さん(在日韓国民主女性会大阪本部)
参加費 : 500円(高校生以下無料)
主 催 : 大阪・神戸・阪神連絡会  水曜デモin長田