水曜デモとは

日中戦争(十五年戦争)・アジア太平洋戦争中、日本軍は兵士たちの性的欲求を満たすため「慰安所」をつくり、植民地や占領地にいる数多くの女性たちを強制的に性奴隷としました。「慰安婦」とされた女性たちは、繰り返し性暴力と虐待を受けました。日本の敗戦により解放されたはずの被害女性たちは、日本軍兵士に無理やり性行為を強要され、辱められたことを誰にも言えずに長い間生きるしかありませんでした。しかし日本軍の関与はなかったという日本政府の対応に、90年代になって一人、二人と名乗りを上げ事実を話し始めました。それにより日本社会においてもやっと日本軍「慰安婦」の存在が知られるようになりました。 被害女性たちは日本政府に、真相究明、公式謝罪、国家賠償、責任者処罰などを求めて声を上げ始め、韓国では日本大使館前で1992年1月8日から毎週水曜日にデモが続けられてきています。 私たちは、すべての日本軍「慰安婦」問題の被害女性と連帯すべく第三水曜日に水曜デモを行います。

2009年4月23日木曜日

キル・ウォノクハルモニの来日中止

被害女性の方々は、高齢になられています。これからますます、直接に証言をきく機会が少なくなっていくと思われます。
この現実を重く受け止め、一日でも早く、解決しなくてはという思いに駆られます。

被害女性の証言はありませんが、キル・ウォノクさんからのビデオレターや以前の証言のビデオなどを上映します。そして挺対協の新しいDVDも上映します。必見です。また挺対協から、ヤン・ノジャさんが特別に講演に来てくれます。
被害女性の直接の証言を聞くことはとても大切なことですが、ビデオや出版物、映画などでもこの問題のことについて知ることができます。これからの運動の方法など考えることになりそうです。
キル・ウォノクさんは、体調も戻られて、今週の水曜デモには元気に出ておられるそうです。ハルモニの気力、頑張りには本当に頭が下がります。

梁路子(ヤンノヂャ)さんプロフィール
韓国挺身隊問題対策協議会 幹事
1年3ヶ月 韓国外国語大学語学研修院に通い始めながら挺対協でボランティアをはじめ、その後 聖公会大学 社会科学部に編入し卒業までボランティアを続ける。大学卒業後、今年2月から正式スタッフに。在日3世、京都府出身。2008年の『関西フォーラム』では事務局を担当。

各地の集会主催者からの、メッセージをのせます。
■ 大阪
  吉元玉(キルウォノク)ハルモニが体調を崩し来日できなくなりました。ハ
ルモニの証言を期待された皆様に心からお詫びします。高齢の被害者の方々への謝罪と
補償は時間との闘いであることを改めて痛感しています。
  韓国挺対協の梁路子(ヤンノヂャ)さんに講演していただくこととなりました。キム
ウォノクハルモニはビデオレターで参加していくださいます。ぜひ今後私たちは何をで
きるか問い直す集会としたいと思います。ご参加ください。
■ 尼崎
  宝塚市議会意見書可決1周年を記念する集会に、韓国から被害女性をお呼びして証言集会を開催しようということになり、韓国挺身隊問題対策協議会から、2月20日に、吉元玉(キル・ウォノク)さんが来て下さると言うお返事をもらいました。
その後、みなさんに広くお知らせして準備を進めてきましたが、キル・ウォノクさんが体調をこわされ、2度検査入院をされたがおなかの痛みの原因がわからないとの知らせが来ました。
  キルウォノクさんは、「私が行かなければ」と、おっしゃっておられるとのことでしたが、私たちは、大事をとっていただいて、ビデオメッセージを送って下さるようにお願いしました。
  キルウォノクさんが来られるのを待っておられた皆さんには本当に申しわけありませんが、どうかお許し願います。そして、高齢の被害女性の方々が、お一人でも生きておられるあいだに、心から晴れやかに笑っていただけるように、一緒に運動してくださることをお願いします。
■ 吹田
  証言集会に来てくださる予定のキル・ウォノクさんが体調がすぐれないため来日できなくなりました。これまで痛い身体を引きずりながらも何度も日本に来て証言をしてくださいましたが、今は療養していただくことが大事だと判断しました。一日も早く回復されるようお祈りしながら、今回の集会は予定通り行います。
  直接被害者の声を聞きたいと期待していらっしゃる皆さま、大変申し訳ありませんが、ご理解をお願いいたします。また、被害女性たちが高齢になられており一日も早い解決が急がれることを肝に銘じて解決に取り組んでいきましょう。
  今回の集会ではキル・ウォノクさんの証言DVDを上映いたします。また、韓国挺身隊問題対策協議会から来ていただき、韓国の被害者の近況や運動の状況についての報告もあります。是非集会に来ていただき、「慰安婦」問題の真実を知ってください

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